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サザンコンフォート

                      グラス片手の四方山話

このモヤモヤっとしたものは何だろうかと数日悩む。

梅雨時だからだろうか、、いや、私はそんなセンシティブな人間では無い筈だ。
どうも答えが出そうで出ない時の、独特のモヤモヤ感、この気持ち悪さに連日浸っているのです。

99年4月20日、コロンバイン・ハイスクールでの、生徒による銃乱射無差別殺人事件。
犯人の生徒2名は、13人の命を奪い他の24人を標的にした後自殺した。
その後「エレファント」という映画にもなった。
この事件以前にも、銃による殺人事件が頻発していたアメリカという国。
小学生がナイフや拳銃を護身用に持って登校しなければ、逆に命が危なかったというアメリカという国。
これらの状況を改善するために、かつての大統領ビル・クリントンが学校に導入したのが、ゼロ・トレランスという罰則制度である。
内容としては一切の情状(トレランス)を酌量せず、画一的にルール違反に対し罰則を科すというものだ。
違反した生徒は容赦なく罰せられ、レベルに応じて警察に連行され、保護更生施設に送られるというものだ。
多民族国家であるアメリカらしい、ど真ん中ストレートな手法なのだと思う。
感受性も共感性もそれぞれに違っている民族に対し、一つの民族だけのルールで縛ろうとする事には無理がある。
なので徹底した合理主義の下、国民を統一する考え方が、日本の場合とは随分と違う。
が、しかし、ここ数年の間、日本でも導入が真剣に検討されていて、既に鹿児島や広島、岡山では導入されているのです。
今後次々と導入が進んで行く事だろうけど、終に日本もそこまで来てしまったのかという事を認識しなければならないのだろう。

「校内暴力」という言葉が聞かれるようになったのは、多分私等の世代からではないかな。
私は暴れていた訳じゃありませんけど(汗)、、「たのきんトリオ」が金八先生に出ていた頃と思うのです、、歳がバレるけど(爆)
当時の名台詞「腐ったミカン」にも表れているよう、成績と品行重視で大人に都合良い生徒に仕上げる事への反発なのだと思うが、昨今はそればかりではないように思う。
虐めの横行や学級崩壊、不通学、そればかりか児童同士の殺人事件まで起こってしまっている。
このまま大人が放っておけば、必然的に子供たちの間に力支配が生まれてしまうので、益々学校は荒れて行く。
「末期症状を招いた背景には他の何かが有るのですよ」との囁きに、この何日か憑り付かれているのです(←別の意味で危ないか、笑)

人間関係が希薄になったせいとも言われるが、それだけの理由かと思うのです。
私は薄くなるのは構わないと思う。
都会でも田舎でも同じ距離感である訳が無いし、人口密度も違えば、風習も習慣も違う。
薄い関係を心地良しとする時も有れば、田舎の濃い関係に助けられた経験も有る。
弾力的な対応が出来るか否か、それが大事なのではないかと感じる。
ただ一つだけはっきり言えるのは、希薄になった事によって日々の訓練がされなくなり、コミュニケーション能力が異常に低くなってきたのではという事だ。
そうなると当然ネゴシエーションも下手になるし、問題が発生した時、解決のために粘り強く折衝する根気も無くなる。
勿論、人の話を聞く力も衰えて行くから、結論を出す事など不可能になり、数の論理や力関係、権力によっての解決しか出来なくなる。
共感性も育たなくなるから、人の痛みも分らなくなる。
何とも情けない話だ。
なので、結果、平気で凶行に及べるのですよ。
それでももう一度、結論を急ぐ前に、コミュニケーション能力の低下とはと、再度問いかけたい。
自分をエクスプレッションする能力の低下なのか。
上手い事言葉が見付からずに恥をかいてしまい、人との接触が嫌になり、引篭もってしい、、という事だけなのか?という疑念が頭を擡げ始めていたのですよ。
人と上手くコミュニケーションが取れない、よって友達も少なく孤立してしまうという辺りまでは何となく分るのだけど、その能力欠如が凶行に結び付いているのではないかと言う仮説に苛まれていたのです。
鈴香の事件が発端なんだけどね。

人というもの、誰にも話を聞いて貰えなくなると非常に辛くなる生き物なのです。
人は本来、他人と言葉をもって交わりたいと言う欲求、そして話を聞いて貰いたい、社会認知して欲しいと言う生物なんです。
だが、それが上手く出来ない人も居る。
個々のコミュニケーション能力に判定基準は無いし、資格審査性でも無い。
よって全ては個人の資質と言う所に帰する以外無い。
勿論、それが出来ない人達にも問題がある。
一を聞いて十を知れという言葉がある。
日本語には常に含みという要素があって、時にそれが誤解の種にもなるものだけど、人の話を聞く能力が劣れば、そんな芸当は出来る筈が無い。

話を戻す。
子供たちの世界には、刺激が多すぎるのですよ。
私が通うスーパーの入り口には、幼児向けのゲーム機が2台設置してある。
そこに群がる幼児たち。
中にはリノリウムの地べたに座り込み、カードを並べたり、ポッカ~んと宙を見つめる子も居る。
その間、親は買物に集中している
迷子にでもなれば店の責任として責め立てるのであろうか。

右を向いても左を向いても、子供たちの興味を引くものばかり
お菓子のお家に放り込まれていながら、食べてはいけません、勉強しなくてはいけませんと言うのと同じで、恒常的に魅力あるもの(刺激)に晒され続けたら、当然考える時間は少なくなってしまうのだが、親は楽をしたいので、この状態を良しとするのだ。
ゲーム市場、キッズ市場は大人が作り出したもの。
ゲーム機で会社は利潤を上げ、生活は豊かになる。
しかし子供は落ち着きを失い、ADHDやアスペルガーのような行動を繰返す。
勿論問題はゲーム機だけでは無いが、子供にとって魅惑的な物が溢れ返っている事にも、集中力の欠如を招く要因があるのです。

子供たちは、考える事をしなくなってしまった、少なくなってしまったのだと、つくづく思うのです。
考える事をしない、物を深く考えない、、、そもそも、人間はややこしい事は苦手なんですよ。
楽して生きて行きたいモンなんですが、あまりにそれをしなくなると医学的にも思考回路の形成が劣ると言われている上、抑制が効かなくなるのです。
でも、たまに大人でも居ますね。
右のネオン、左のオネエチャンに気を取られっ放しで落ち着きを無くしてるオッサン(爆)
結局それに慣れてしまうと、論理の組立が苦手になるんですよ。
そうなると勿論、一部の天才肌を除いては創造というものが出来なくなるし、挙句は人の話に付いて行けなくなる、、つまり順序立てて整理しながら聞き、積み上げて行く作業が出来なくなってしまうのです。
よく居るでしょ?結論だけくれと言う話し振りの奴。
だけど、コッチだって色々と話を引き出して整理しつつも「こうなの?ああなの?」と、投げ掛けながら確認作業をしている訳ですよ。
人に相談や頼み事をしておいて「結論だけくれ」というのでは、某国の外交と一緒というもの、折衝ではなく要求なのです。
こんな風に大人の世界でもコミュニケーション能力が疑わしい事例も沢山有るのだから、親の背中を見て育つ(と、かつて言われていた)子供が真似をしない訳は無いんですね。
要求だけで済めば、実に効率的になるのですよ。
相手の状況や立場を慮る事など不要なので。
これが金銭至上主義で罷り通っていたホリエやムラカミの行き過ぎた行為の発端なのです。
そして彼等に踊らされた人達も、お金を使わないにしろ、力の論理を持ち出して物事を簡単に解決しようとしてたのです。
多分今もトレンドでしょうね。
景気回復といっても、単に二極化して貧乏人は不良債権として整理されたに過ぎませんから、益々横暴な論理が行使されている事でしょう。

大人でも子供でも「言いたい事が言えない立場」、「聞いて貰えない」となると鬱などの症状に陥ってしまう事が多いのです。
子供の場合、学校では集団でシカトされたり意地悪されたり、家では親には逆らえない。
大人は大人で会社では上司には逆らえない、部下からは突き上げを喰らう。
家では安月給と毎日罵られる。
これらの日々のストレスが、大人も子供もある時「ワ~っ」と突出してしまうのです。
共通して言える事は「言葉になってない」と言う事。
理性で押さえ込んで来た、腹に積もった沢山の事柄が一気に突出するのだから、言葉などにしている暇など無いのです。
ましてドーパミン全開の興奮状態ですし。


耐震偽装がスッパ抜かれた年初。
各地の住民の方々を震撼させ、怒りの拳を振り上げる事となったのだが、この国の社会構造には手抜きはなかったのかな?
そして、もし、また、大きな事件や災害が有った時、この社会はその衝撃に耐えられるのだろうか。
子供に原因や背景を正しく説明出来るのかという疑問が出てくる。
大抵は誰かを吊るし上げて「私はあの犯人とは違う」と、差別化を図る事で片付けてしまう事が普通だ。
だが、背景や原因がキチンと整理されて教えられないと、欲望の生き物である人間はまた同じ事を繰返してしまうものなのだ。

実は社会構造も手抜きになっているのかもね。
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