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サザンコンフォート

                      グラス片手の四方山話

人を舐めて掛かると痛い目に遭うという話

たまには本業ネタでも書いてみたいと思う。
題材がコロコロと変わりますが、本編ばかりでは重すぎるので、、、

丁度今頃の時期、そう、娘を連れ去られて直後であったが、私には生活を立て直し、十分に娘を受け入れられる状況を作っておかなければ、その後争う事など出来ず、仕事を選んではいられない時であった。
勿論以下のお馬鹿な仕事は、娘が居なくなる以前に決まっていた仕事であり、如何なる状況をもってしても断る訳にはいかなかった。

そんな私の心情を逆撫でするかの如く、事件は起こった。
各国からわけの判らん言葉の判らん方達のセッションの準備が、その仕事であった。
キャッチは「インターネットで情報を集めて、国を超えてセッションし~ましょ」との事、、アホか!
要は、2ch掲示板をリアルで、国際レベルでやろうというに過ぎない。
情報送受が自在な昨今、そんなのは好きな奴が勝手にやっておけというレベルである。

私が到着後間も無く本国のサーバーにログイン出来ない!と、騒ぎ出した金髪女子、、、
何のこっちゃ?と、話を聞くと、何でもVLAN越しに北欧某国のサーバーにある、私のデータを取り出したいとの事、、って、オイオイ主催者、そんな事聞いてねえぞ!
そもそも、インターネットで情報を掻き集めて、和やかに飯喰って終わりって事じゃなかったんかいよ、もまいら!!
そんならそうと、先に情報よこせよ、アホタレ。

仕方なく管理室に、ポートを開けて貰うように掛け合いに行くが、宿泊客(はっきり言おう、ホテルと併設している)のPCの保護があるので、それは出来ないとの、教科書通りのお答え、、ん、まぁ、管理者としては合格点、、この時点ではだが、、
では、国際問題に発展する前に手を打てよ、モデム回線、1本引くよう早急に手配されなまし。。と言ってから、1時間後、工事屋が来た。
その後、コイツが数々の問題を起してくれる事になるとはいざ知らず、とっととお引取り願った。
その理由は、、そばに居られると、ご丁寧に聞いてもいない事にアレコレご説明してくれるもんだから、喧しくて仕方ない。
しかも内容は稚拙である。
終いには「テメエ!俺はアーパ・ネットの頃からやってんだぞ!」と、喉まで出掛かったが「アーパって何」と言われたらば、余計に面倒なので塩撒いて帰って頂いた。
以下、コイツをヒヨコオヤジと呼ぶ(爆)

その後、現調用の馬鹿ハブで参加者用にネットを構築していったが、何か変なのである。
外に抜けられないのである。
通訳の女史たちは、「4回クリックしたら観られるのね」と、至ってお気楽で、むしろ緊張した現場の空気を梳いてくれたのだけど、私としたらば一緒に笑っていられる訳もなく、管理室に飛び込みヒヨコオヤジを呼び出させた。
到着する迄の2時間、目に見えるハブや配線をチェックして廻る。
LAN構築図面も発見する。
更にである、ブロードバンドの契約書閲覧を要求した。
何せコッチは明日迄に、2chが出来る環境を作ってやらなければならない、情けない切羽詰った立場であった上、娘を取り上げられ、失うものは何もないと自暴自棄になっていた身、、迫力だけは有ったと思う(苦笑)

契約書を見て、、、ぐぁ~~ん、、泣。
管理者に「テメエ!これって詐欺じゃねえかよ」と言いたいのを堪えて、言葉は優しく、眼は鋭く「では、ネットには何メガを割り振ってますかぁ~」と問うと、「2メガです」だと。
あれ?光が来ているってのは結局嘘だったのね???世間では嘘って言うんだよ、、判ってる?
鋭い方はもうお分かりでしょうけど、デジタルの電話、つまりISDN1回線では64Kであるが、大量に複数回線契約を結ぶと割引がある。
そういった場合、インフラはメタルを数十本引くのではなく、光ファイバー1本で賄うのだ。
だぁがぁ~、そんなこちゃ素人は知らんぜよ!!
誰だってインターネット・イコール・光と解釈すんべがな!
2Mなんてスピードは、条件の悪いADSLでも十分に出る速度で、言わば家庭向きの速度。
とてもではないが、大規模施設では使えたモンじゃない。

取り急ぎ責任者に報告を入れ、彼が眼を白黒させて倒れてしまった時、ヒヨコオヤジがやって来た。
会議室を一つ空けさせ、ヒヨコオヤジをはじめ、管理者とその上司を呼び付けた。
上司は到着が遅れるのだのとの事であったので、早々に対応策の検討に入った。
先にも書いたように、もう失うものなど無かったのだから、トーンこそ抑え、言葉こそ選んでいたが、あらゆる反論を却下し命令を下した。
全ハブの数を目視で確認するよう伝え、設置してあった無線LANのスイッチを切って廻るよう指示した。
直後、ヒヨコオヤジは見慣れない物を持って会議室に現れた。
これまで管理者すらも目にした事が無かったLAN配線図である、、撃沈。
何じゃ!こりゃぁ~、最大で5段である。
一体何やってるんだ!この大馬鹿野郎っが!である。
「何でこんな組み方すんだ!!」と、怒鳴っても、「10Mbpsあれば十分でしょ」だと。
しかも、インテリ君同士の間にはお馬鹿が入っているではないか、、、っつ!
お前よ、トラフィックの計算出来とんのか(超怒)
LAN上にはデータ信号だけでなく、様々な信号が流れるので、見掛け上(スペック上)だけで計算したらば、まるで使えないものになる。
だからこそ、シスコなどの高度なインテリルーターが今でも売れている訳だ。

その上、LANは100Mbpsで構築する場合は3段が限度である。
ケーブル長は100mでそれ以上は信号が鈍るので使えるものではないのだ。
勿論水分などはもってのほかである。
高周波帯を使うハムなどの経験者であれば、判って頂ける筈だ。
また、ハブには馬鹿ハブとインテリジェントハブがある。
馬鹿は受け取った信号を下位に垂れ流すだけだが、インテリ君は相手を選んで信号を流す。
この、相手を選んでという所が曲者で、おりこうさんであるが故に相手が見つからないとなると、延々と暫くの間、今までの相手を探し続ける信号を送り続けるのである。
これが時にLANを不通にしてしまうのである。
こうなると、一度全てのハブやルーター、勿論そこに繋がったPCの電源を切ってやり、一度サイレンスな状態を作ってやり、順次ピラミッド構造の下位からハブ、ルーターの電源を入れてやり、会話をさせてやる必要がある。
もし、この処置をしないまま放って置くと、インテリ君達は愛しい相方が外に居るものだと思ってしまい、外への出口、ゲートウェイと呼ばれる、トップルーターに絶えず信号を送る事になる。
今のハブ、ルーターはどうであるかは詳しくは知らないが(というか興味無いが、、)、ちょいと昔は機械もロマンチックだったのだ。
ところが熱烈なラブコールを受け止められないトップルーターは、「ちょっと待ってようね」信号を返しながら自らが発熱し、終いにはぶっ壊れてしまうのである

ヒヨコオヤジは一向に問題を解決出来なかったまま、2chは出来ないまま、1日目のスケジュールを終えた。
各会には勿論、私も頭を下げて周った。
たまたま乗り合わせてしまった船が沈没しそうなのである。
しかも、責務を押し付けられた任された以上、暴動だけは避けなければいけなかった、、という所である。

午前中、何度か訪れた事のあった通訳女史に案内を頼み、施設を見て周った。
時悪しく大雨であり、有ろう事か所々ジャブジャブと雨漏りしている、、絶句であった。
実家のボロ家ですら、こんな事はない。
「あ、あそこでも雨漏りしてる」と女史、、、「ここはいつもこうなのよ」ですと。

この言葉が、後に重大なヒントになり得た。

2日目もしかり、、である。
この日、ヒヨコオヤジは事無かげに午後になって現れた。
言い忘れていたが、この馬鹿ヒヨコ、この施設のLANを設計し、月に数十万で保守契約を結んでいる野郎である
「直ぐに1本1本見て廻れ」と命令を下した。
それでも「何ら問題はないように思いますが」と言って来やがったので、「テメエこの野郎!それでよく技術者と名乗れるな、オイ!出来ねぇんなら誰か助けを呼べ馬鹿野郎!」と、、、優しく諭した。
実を言えば、前の晩、ヒヨコオヤジが帰った後で管理者と図面を頼りに1つ1つ見て廻っていたのだ。
だが、管理者もコイツに任せっぱなしであったから、トップルーター迄は辿り付けなかったが。
そんな中、妙な連帯感も生まれた。
彼らも一緒に徹夜してくれたのだから、その気持ちにはどれだけ勇気付けられた事か。

私が怒鳴ってから直ぐ援軍が来た。
思えばずっと憎まれ役ばかりである。
しかし、1時間経過しても2時間経過しても連絡はない。
その上応援部隊は、挨拶にすら来なかった。
さすがに痺れを切らした。
時計は20時を越えている。
最後の賭けに出た。
「トップルーターを替えろ」と、命じた。
費用はあんた方であいつ等と交渉して下さいと、管理者に事後承諾させた。
結構な金額になるので、気の弱い私としては躊躇っていたのだが、、、気が弱いを通り越して凶暴というツッコミは置いといて、、、最後の賭けであった事には違いなかった。
正直、コチラとしても面子はある。
何も出来なかったでは飯が喰えないという世界で、20年も生きているという意地も有るのだ。

22時を廻った頃、ようやくネットが外に出られるなった。
管理者が気を回してくれていて、外部からパケットウォッチを頼んでいてくれていた。
時間を追う事に、パケット量は正常に戻って行った。
もう、大丈夫と思われた25時、ヒヨコオヤジを呼び付けた。
既に目はうるうるしていると思うや否や「今回は私のスキルが足りませんで援軍に助けて貰って」と、始めおった。
「喧しい!」と、この時ばかりは大声で怒鳴った。
続けて「お前は!、ここに居る皆が一丸となって頑張っていた時に、一番知ってるお前が一体何度逃げ出した!」
ドゥドゥと停めに入られ黙ったが、管理者の目には涙が溢れていた。
帰れない辛さも、逃げられない辛さもあったろう、よく判る。
2日泊まったもんね。

でも、私も面目躍如なのである。
最終日を前に何とか復旧させる事が出来たのだから、この管理者には感謝したい。
で、何で、トップルーターを替えさせたかであるが、上で述べた理屈の他にヤマカンが働いたのだ。
通訳女史に施設を案内された前日、電柱も無く綺麗な庭だな~と、感心していたところに大雨と雨漏りである。
図面に記されていない地下にルーターが有って、湿気と自らの高温で逝ってしまった可能性が有ると直感したのだった。
しかもヒヨコオヤジは小さな扉から何度も出入りしていた。

翌日、撤去が始まった頃、取締役なる奴等がようやく出てきた。
ヒヨコオヤジは切るだとか何だとか、責任を転嫁するばかりで詫びの言葉は一切無い。
この会を仕切った代理店2社はとんでもない損害を被ったというのにである。
席を立った時、頑張った管理者君と握手し「頑張ったね。これからも頑張れ」と、声を掛けた。
勿論取締役の名刺は、施設を出る時にトイレに寄って、立便器に棄てて来た。
それが有ってか否か、後に代理店に訪れたその馬鹿取締役は、「Cyber(私ね)がネットに接続し始めたらおかしくなった、勿論ヒヨコオヤジは切った、ついてはお支払はお見積通りに」と言ったらしい。
勿論2社とも蹴飛ばしたのは言うまでも無い。
大体スポンサーがカネを出せないと、会期中に言い始めていたのだから。

問題が起これば誰かの責任にすれば良いという時代は終ったのだ。
この天下り馬鹿取締役が!
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