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サザンコンフォート

                      グラス片手の四方山話

働き盛りの男性の自殺者数が一向に減らない。
http://www.asahi.com/life/update/0611/009.html?t
働き盛りの意味するところは給料の高い世代、50代が中心となるのだろう。
当然家族も居れば子供は複数いておかしくない年代である。
昨今の不況下、これでもかと言わんばかりのコストカットと、結果生じる業務の追加負担。
上からは「こんな事も出来ないのか」、「死んでもやれ!」と、罵倒される事も多いのかと思う。
大体経営状態がヤバイ会社になればなる程、無理を超えて要求や命令を通すものであって、決して「勢いが有る」等の言葉に置き換わってはいけないのであるが、底無し沼を猪突猛進だけで突破できた例などは無いので、上を替えるか仕事を替えるかの選択が妥当というものである。
とは言え、家族の生活は守らなくてはならず、例え給料が下がっても、会社に縛り付けられるケースは実に多いと思う。
正に会社と家庭との板挟みとなったオヤジ世代は、次第に追い詰められ苦しくなり遂には自ら命を絶ってしまうのであろうが、残された家族は、家族の死と生活の危機を同時に受け入れなくてはならないのであるから本当に悲惨である。

私は何の資格も無いのでこんな場で書くべきでもないのだが、人の心というものは「喜怒哀楽」の4方向に常に動いているものであると思う。
私自身、こうやって文章を書いている事も、そのうちのどれかに当てはまる。
鬱は「哀」の一方向に傾いたまま戻らなくなってしまった状態であろう。
解り易く言えば、横隔膜が上下して肺呼吸を行うのと同じで、空気中の「楽」を吸い込んで、「哀」を吐き出せない状態と言ったら余計に混乱するだろうか。
空気を吸ったまま吐き出せないでいる、張り詰めた状態の横隔膜は正に伸びきり、弾力を失った状態が、心が弾力を失った状態なのである。
「楽」を吸ったままなのだから、良いではないかという意見も有るではあろうが、体の中の「哀」を吐き出してやらねば苦しくなるだけであるし、上でも書いた通り4方向に適度に振れていなければバランスは取れないものなのだ。

以前にも書いたが、今、私は夜回り先生こと、水谷修さんに嵌っている。
子供達が犯罪に巻き込まれる度、重大事件の加害者となってしまう度、心を痛めている一人である。
当節の経済事情であるから、親達が会社で受ける仕打ちは相当なものであると、容易に想像できる。
人は弱いものであり、お互い支え合わなければ生きては行けない。
大人とて強いものでは決してなく、まして保護者など居ない身であるから、傷付く機会は子供よりずっと多い筈である。
しかし大人は泣く事も、取り乱す事もみっともないという、平和な時代の教えを継承して来てしまっている事もあり、苦難を乗り越える力こそ真の力であるかのように捉えてしまうのである。
だが、この心の動きは間違いかというと、そうではない。
人は生まれ持った能力として保身する能力を身に付けている。
咄嗟に嘘をついてしまうのもこの能力の為であり、自己を肯定するためにも必要なものなのであるが、厳しい現状に置かれた自分を肯定化するが為に自分自身に嘘をついてしまうし、周りにも理解を求めるものなのである。
とは言っても、嘘つきは私も嫌いだし、極力付き合いたくはないのだが、その嘘の背景を考察してみると、実に面白いという事に気が付いた。
とても人間臭い動機であるし、時には内向きの愛情が溢れ出してという事も多い。

話が逸れてしまったが、大人社会で求められている「強さ」や「忍耐」を、そのまま子供社会に持ち込む事だけは絶対にやめて欲しい。
誰だって会社でヘマやる事は有るだろうし、出来ない事だと判りつつ引き受けざろう得ない事だって有る。
その時嫌だとか逃げたいとか感じた事は有りませんでしたか?
もし感じたのなら、子供達に同じ努力を要求するのだけはやめて頂きたい。
まして心を支えてくれているのは子供達、家族なのではないですか?
だから自分一人で被れというのでは、決して有りません。
人から言われたり、されて嫌だと思った事は、人に言わないで、しないで欲しいと、思ってます。
出口が見付からず彷徨っている自分と同じ苦しみを、子供に与えたいとは思わないでしょ?
それと、キレる子が増えたのはゲーム脳が云々とか、ジャンクフードがとか、一部の報道では扱われてますが、平行して景気をテーマに扱った記事は見た事が有りません。
要は厳しい経済状況に揉まれて、子供心を受け入れる大人のキャパシティーが不足しているのだと断言します。
大人達は卑怯な生き物です。
自分達の成長期と今の子供達の現状を比較する事で優位性を得ようと必死であるのに、自分達が働いて生み出したゲーセンもTVゲームも、携帯型ゲームも携帯電話もネットも、自分が適切に対処出来ない物は、我が子の対岸に置いて否定的な位置付けをしようとしますが、それが何故いけないのかと言う説明は一切無いまま、ファジーなままで子供自身の判断に委ねられているというが、現状なのではないですか?
親としては子供と一緒に成長し、一緒に今を生きなければいけない筈なのに、自分の都合が良いように価値観をを植付けたり、否定したり(洗脳とも言うが)していれば、結局親が楽なのではないですか?

人の性格や考え方は17歳前後で確定するとも言われてますから、昔の自分と比較する事自体は否定出来ませんが、ITやハイテク(既に死語カモ)という、聞き心地の良い言葉で産業が押し進められている中で成長している子供たちとでとは、明らかに取り巻く状況も価値観も昔とはスピードが違うという事は判って戴きたいし、子供たちと一緒に受け入れて貰いたいと思ってます。

子は親の鏡です。
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